「著作権とフェア―ユース」~デジタル化の先に
アメリカでは、フェアユース (fair use)に該当すると「利用行為は著作権の侵害にあたらない」として「グーグルの書籍電子化、著作権法に違反せず=NY連邦高裁」(ロイター)、「米高裁も書籍電子化認める著作権裁判、グーグル勝訴」(共同)などの判決が出ています。与党議員の中からも「新しいサービスに対応する法改正まで何年もかかっていては、ネットの世界では間に合わない。著作権者に経済的損失を与えない範囲で、著作物の無承諾利用を認めるフェアユースが必要」と意見が出ています。一方、日本音楽著作権協会、日本新聞協会、日本漫画家協会、日本映画製作者連盟、日本レコード協会など7団体は「何をフェアユースとするのか明確な線引きは難しく、法的な混乱を招く」として昨年11月、自民党小委員会に意見書を出しました。
また著作物の伝達に重要な役割を果たしている実演家, 俳優、舞踊家、歌手、演奏家、指揮者、演出家、監督など実演を行う者にまで利益配分が行きとどいていないという課題があります。今回は著作権問題に詳しい安藤和宏氏(東洋大学法学部法律学科准教授)を講師に招き、今後の「著作権とフェア―ユース」をともに考えていきたいと思います。広くメディア関連労働組合の組合員、組合幹部の方は、ぜひともご参加ください。
日時◇2016年6月13日(月)
18:30~(開場18:15)
講師◇安藤和宏氏
(東洋大学法学部法律学科准教授)
場所◇勝どき区民館*入場無料
中央区勝どき一丁目5番1号 電話  03-3531-0592
大江戸線勝どき駅下車A1出口 徒歩2分