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No.28 2008.9.18 20:46
名前 傍聴者
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タイトル 【開けられたパンドラの箱】
本文 9月16日、台風13号の影響が無くなった霞ヶ関界隈。
台風一過の晴天となり残暑の装い。
定刻前の13時10分には、立て続けに村越裁判長の案件が4件、
同じ619号法廷で極めて事務的に処理される。
定刻を5分程過ぎて東京争議団加盟の電算労東和システム支部の裁判が開廷。
本日は漸く双方の証人調べとなった期日。
昨年4月の提訴から1年半近くが過ぎようとしている。
最初は原告側の東和支部委員長の小番氏の主尋問。
若い女性弁護士2人が効率よくパートを分けて尋問を続ける。
女性弁護士に縁のない傍聴人から見れば羨ましい限り。
尋問する弁護士側にコンピュータ業界固有の事情が十分に
伝え切れなかったことにより証人の汗の証言があったが
何とか持ち時間内に主尋問は終了。
休む間もなくすぐに被告側弁護士の反対尋問。
コンピュータ業界特有の「請負作業」と「業務委託」の問題。
この違いが良く分っていない被告側女性弁護人。
噂によると我が国最高学府の出身の弁護士さんらしい。
予め反対尋問項目を列挙した紙を見ながらの尋問。
自社の社員の働く現場なんか全く知らない会社側の情報を基にした
女性弁護士の反対尋問はしばしば証人を混乱させる。
しかし小番証人は持ち前の誠実さで会社側の誘導的尋問にも乗らずに
ありのままを率直に証言する。
引き続いて会社側証人の主尋問。
後で聞いた話によると裁判所に提出した「陳述書」の内容のまんま。
しかし、この主尋問の中で会社側証人は、弁護士の尋問に応える形でこう証言した。
「原告3人は年収に見合う仕事をしていない」
「古い時代の知識しかなく仕事になる新しい知識を持っていない」
これを聞いて傍聴席はざわめいた。
「東和システムという会社は、原告を十分な処遇で持て成している」
「原告は仕事の上でプロジェクトリーダーとして統括的な立場にある」
「出退勤も自由で正に管理監督者にあたる」
と言っているのに、「十分な処遇」していながら、「見合う仕事をしていない」
という。
それまで言っていることと全く反対なことで、正に支離滅裂な話ではないだろうか。
原告側の人はこう言っていた。
「少なくとも東和システムの大部分の管理監督者は年収に見合った仕事はしていない
「現場のプロジェクトリーダーが勤まらない人間が管理監督者になっている」
「ましてや間接部門の人間は、継続雇用には値しない人間である」
かなり厳しい見方ではあるが、会社側の証言を聞く限りは致し方ないのではないか。
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