働くもののいのちと健康を守る全国センターでは、SE労働者にメンタルヘルス疾患などの健康被害や過労死が多発している実態を重視し、その改善をめざして2013年5月に「SE労働と健康研究会」を発足しました。同研究会には、現役・OBのSE労働者、労働相談員、労働組合などが参加しSE労働者の実態把握を行い、過労死遺族や弁護士、研究者などからの聞き取り調査などを行い、情報サービス産業の健全化に向けた検討を行ってきました。
IT化が進み、情報システムが無くては社会生活が成り立たない状況となっている中、その一翼を担うSEにとって、法令が遵守され、安全・健康が確保され、ストレスが少なく生きいきと働き続けられる環境のもとで、働きがいを持って成長していくことができる、8時間働けば暮らしていける賃金が保障される―ディーセントワークを構築することが重要です。こうしたことを実現することは、労働災害を防ぐことにもつながり、労働者だけでなく業界や企業の発展にとっても有益であるとの立場から、この度、当研究会では企業(エンドユーザ、元請け、下請け)、経営者団体および行政に対して情報サービス産業の健全化にむけた提言をまとめました。
 つきましては、SE労働現場の実態と当研究会の提案する提言を広く社会に知っていただくため、下記の日程で記者会見を行います。

日 時 2019年7月3日(水)午前11時~
場 所 厚生労働省記者クラブ
内 容 1.「情報サービス産業の健全化に向けた提言」について発表
  横山南人 電算労事務局長
2.SEブラックプロジェクトチェック10項目と相関関係 ~当該労働者アンケートより~
  田村昭彦 SE労働と健康研究会会長(いの健全国センター副理事長)
3.SE労働当事者からの訴え
4.質疑応答