東京地裁 第1回証人尋問 619法廷 2008.9.16 13:15〜16:45

みちのぶ

「名ばかり管理職」についてはファーストフードのチェーンなどのことがマスコミにも報道されました。実際には管理職としての権限を持っていない、それなりの待遇も受けていないのに、名目上管理職だからということで残業代が支払われないという問題です。

この裁判も、それらと同様に残業代の支払を求める訴えを起こした民事訴訟ですが、飲食業・小売業等と異なる点があります。原告は自分の会社の中ではなく、客先に常駐して仕事をしています。会社の組織体系とは別に、現場のチームの指揮系統が存在します。この複雑な仕組みが偽装請負に相当する実態を生じているのではないかと思われる証言が審議の中で出てきました。

IT業界の実態をよくあわらす例として、この日の審議の内容をレポートします。

目次

  • はじめに
  • 客先では離ればなれ
  • 現場で上司と部下が逆転
  • リーダーと下請けでチームを構成
  • 50数人の課長が登場